子どもの上顎前突(出っ歯)は治療が必要?矯正歯科医が見るポイントと治療時期

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子どもの上顎前突(出っ歯)は治療が必要?矯正歯科医が見るポイントと治療時期

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子どもの上顎前突(出っ歯)は治療が必要?矯正歯科医が見るポイントと治療時期

「子どもの前歯が出ている気がする」

「学校の歯科検診で出っ歯を指摘された」

「まだ子どもだけど、今から矯正治療を始めた方がいいの?」

お子さんの歯並びについて、このような心配をされている保護者の方は少なくありません。

歯科領域では、「出っ歯」のことを上顎前突(じょうがくぜんとつ)と呼びます。

上顎前突とは、上の前歯と下の前歯前後的な距離(オーバージェット)が大きくなっている状態をいいます。

オーバージェットとは、奥歯をしっかり咬んだ状態(咬頭嵌合位)での、上下の前歯の前後的な距離です。

従来の矯正歯科における分類では、オーバージェットが7〜8mm以上あるものが上顎前突の一つの基準とされてます。

今回は、子どもの上顎前突について、矯正歯科ではどこを見て診断しているのか、そして治療を考える際にどのような点が重要になるのかを解説します。

子どもの上顎前突(出っ歯)とは?

子どもの上顎前突を診察する場合、オーバージェットとともに「上下の前歯がきちんと咬み合っているのか」を確認し、その情報を基にこの先、オーバージェットがどの様に大きくなってしまうのかを予測します。

予測に必要なのは「側貌(横顔から見たシルエット)」

私が初診の段階で重要視しているのが、**お子さんの横顔(側貌)**です。

・上唇が前にでてないか
・顎先(下あごの位置)が後退してないか(骨格的な問題の有無)
・前歯が出ていて口が閉じにくそうではないか

などを確認します。

保護者の方から見ると「上の歯が出ているだけ」のように見えていても、実際には上顎・下顎の骨格的な問題がある場合も少なくありません。

もう一つが上顎前突の指標となっているオーバージェットが大き過ぎないか≒

前歯が正常に咬み合って機能しているか?

子どもの上顎前突では、見た目だけでなく前歯がどのように咬み合っているかも重要です。

前歯の機能不全は、時間の経過とともにオーバージェットの増加や、下顎の後退を引き起こす可能性が高いことが報告されています。

そのため、

「本人が見た目を気にしていないから、まだ何もしなくてもいい」

とは言えません。

子どもの上顎前突は早く治療した方がいい?

ここは、保護者の方から非常によく聞かれる質問です。

結論からいうと、

上顎前突の症状が軽微で、中・高校生のうちに矯正を始める予定があるのであれば矯正専門医の管理下のもと様子見して良い場合もありますが、基本的には、「出っ歯であるなら早い段階で治しておいた方が良い」と考えております

上顎前突はさらなる不正咬合を引き起こし、コンプレックスや外傷の原因となる可能性もあるので、直ぐ必要なのかどうかは、専門の矯正歯科に診察してもらいましょう。


この記事の執筆・監修

りょう矯正歯科クリニック
院長・歯科医師

矯正歯科を専門に、お子さんから成人までの歯並び・咬み合わせの診断と治療を行っています。

※治療の必要性や適切な治療開始時期は、歯並び、骨格、成長発育などによって異なります。実際の診断には個別の診察・検査が必要です。